生活アドバイザーへの相談コーナー

JISTECは、生活アドバイザーの専門家をもって、来日外国人に対する幅広い生活相談を行って来ました。その中で主だったものをQ&A形式で取り上げてみました。

私は、家族を同伴します。国から何を持っていけばよいのですか。

人によって必要としているものが違うので、答えるのは難しいですね。家具とかカーテンのような世帯道具を持ってくるのはお勧めしません。というのも日本のアパートではサイズが合わない可能性があるからです。よく使用している薬を持って来るのはよいでしょう。もし、あなたが大柄な方なら、日本で服を買うのは困難でしょう。日本にもたくさんのすばらしいおもちゃがあります。しかし、本や学習用機材などは持ってくるほうが良いでしょう。近頃は、日本でも様々な外国からの品物が出回っています。あなたが望むものを見つけるのはそう難しくはないでしょう。

子供を学校に通わせたいのですが。

子供の教育は大変気になることでしょう。金銭的な余裕がないとインターナショナルスクールへは通わせられません。この場合、公立の学校を選ぶことになるでしょう。 日本の学校では、外国人の生徒が年々増えています。今では、よほどの田舎にでも行かない限りクラスに外国人生徒がたった1人などということはないでしょう。しかし、与えられた環境が満足できるものとは限りません。多少は、あなたの子供も学校側も適応する必要があります。私の経験では、日本の学校の多くの先生は、本当に熱心であるし、外国から来た生徒たちを心から歓迎してくれようとします。多くの学校では、外国から来た生徒に適した特別授業を行っています。たとえば、日本語の授業にマンツーマンで対応してくれるボランティアを教室に配置したりします。子供が通う学校は住む場所によって指定されるので、家を探す時はそのことも考慮してください

私の妻は持病があります。日本で良い治療が受けられるのか、またその治療費について心配しています。

多くの病気は、国の特定疾患医療費公費負担制度により援助されます。JISTECは、病院を見つけるための手段を提供したり、受けられるサービスの情報を提供できます。

近頃、私は睡眠不足で憂鬱な気分です。何か手助けはありますか?

このような事はよくある質問です。故郷を遠く離れ、慣れない環境下では誰でも気が沈みがちになります。こういった場合の支援サービスがあります。東京いのちの電話(英語版電話相談室)に電話をかけてみてはいかがですか。問題の解決法や、どこで専門のカウンセリングが受けられるかといった情報を提供し、手助けしてくれることでしょう。

我家は来月出産の予定です。子供のために何か必要な手続きはありますか?

おめでとうございます!

お誕生後、病院から出生証明書が発行されます。用紙の左側は既に病院が記入しているはずですから、あなたは用紙の右側を記入して市役所に提出しなければなりません。この書類は日本語で記入しなければなりません。市役所の人が代理で記入することは禁じられているので、あなたは記入の手助けをしてくれる人を見つけておく必要があります。出生証明書が整ったら、赤ちゃんの両親のパスポートと外国人登録証、母子手帳を持って市役所に行きます。
もしあなたが国民健康保険に加入していれば、赤ちゃんの名前を保険証に追加する必要があります。また、あなたの状況によっては、様々な給付を受けられます。(地元の市役所で調べてください。)
また、赤ちゃんのパスポートを作ることも忘れないでください。パスポート取得の情報についてはあなたの国の大使館と連絡を取ってください。

カルチャーショックとうまくつきあっていく方法を教えてください。

次の8つのことを心がけましょう。

あるがままの現実を素直に受け止めましょう。
どうしようもない状況でも笑って乗り越えましょう。細かいことは気にしないことです。判らないことを恐れずに、前向きに新しいことに挑戦しましょう。自分を信じることです。
社会に参加してみてはいかがでしょう。
外国人が参加している教会、クラブ活動、学校、サークル活動などの団体に参加してみてはいかがでしょう。日本にいる他の外国の人からの温かいサポートが得られるでしょう。
日本語を勉強しましょう。
日本語を勉強して少しでも日本語が身につけば、自信も持てるし自立心も身につくことでしょう。
故郷の人とつながりを持ちましょう。
家族や友人へメールを書いたり、DVDやCDを交換してみてはいかがでしょうか。
良い友人を見つけましょう。
頼りになる友人に悩みを打ち明けることは、ストレス解消に良い方法のひとつです。話すことによって、気も楽になるでしょう。
高い目標ではなく、身近な目標からゴールを設定しましょう。
あなたにあったペースで目標を探しましょう。そして、無理をしないことです。小さな成果でも自分を褒めてあげましょう。燃え尽き症候群にならないように気を付けましょう。
自分を受け入れましょう。
自分をありのままに受け入れましょう。そうすれば、日本の生活(冒険)も楽しみに変わることでしょう。
楽しみましょう。
他文化で感じたストレスにもユーモアを見つけ、笑って受け止めましょう。

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