Tragedy of the Commons

2021.01.19

The Tragedy of the Commons(コモンズの悲劇)、科学人であれば一度は聞いたり、読んだりしたことがあるでしょう。

コモンズの悲劇とは、多数者が利用できる共有資源が乱獲されることによって資源の枯渇を招いてしまうという経済学における法則。共有地の悲劇ともいう。 アメリカの生物学者、ギャレット・ハーディンが1968年に『サイエンス』に論文「The Tragedy of the Commons」を発表したことで一般に広く認知されるようになったが、発表後多くの研究者も反論を唱えた。

かなり古い考え方であり、かつ意見は色々ありますが、これを一般的なこと、共有資源とは関係ないが現在我々が直面しているCOVID_19例に挙げてみようと思います。

例えば、街はみんなのもの(=オープンアクセス)であり、共有資源=街の安全な(?) 空気や設備を希少資源と置き換えるとします。

1人がマスクをしないで歩き始めると、周りの人たちもそれを見てマスクを外し始めたとします。すると、マスクを着用していない人たちが徐々に増えはじめ、これまで通り混雑した街に戻るっていくことでしょう。大勢での集まり、会食などもどんどんコロナ前のように実施されると思います。誰かが「自分一人くらい大丈夫」と言い出す頃には他にも同じ甘い感覚が芽生える事でしょうし、知識人と言われる人物が先頭を切るが如く会食を実施、感染予防をしなくなったりしたらどうなるでしょう。

あっという間に感染者数は1日に1,000名あっさりと超え、2,000名を叩き出す可能性も。僅かな甘い選択が、環境を共有する人を苦しめることに。完全なロックダウンはできそうにない日本社会。医療もパンク寸前。慢性疾患と共存する患者は病院に行くこと、ましてや外出することさえ考えてしまう事態。この緊急事態宣言が解除されるまで、なんとかこの疫病を我慢で乗り越えましょう!お出かけ自粛、手洗い、うがいで元気をキープしましょう!

Stay safe and healthy,

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